今回は、屋根瓦の棟取り直し工事を報告します。新築から13年経過した漆喰の剥離部分です。この施工方法は旧来のもので、葺き土をのして台面を作ってから、両サイドを漆喰で塗り上げで防水機能を持たせる工法です。葺き土の台面と漆喰の上塗り部の乾燥収縮率が異なる為に、葺き土と漆喰の間に空気の層が出来てしまいます。
既存の棟瓦をはがして、漆喰および台面の葺き土を取り除きます。6寸丸で棟を納める仕様の為に、通常の和瓦の棟積みよりも台面が高いので、横から吹き付ける雨が漆喰面に当たりやすく、5年~10年かけて、雨水が空気層に入り込み葺き土と漆喰の剥離がおこります。
このようなメンテナンスが今後は必要でなくなるように、ガイドラインに沿った工法で施工をします。下地の棟部に棟補強耐震金具を910ミリ間隔でステンレスビスにて取り付けます。
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